世界遺産科学者「いち」と行く『世界遺産の旅』

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高木彬光「妖婦の宿」

母国語で高等教育が受けられること.

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Ichi
3月 29, 2026
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桜が咲いていました

2025年出版の「新・黄色い部屋 犯人当て小説傑作選」をAmazonがおすすめしてきたので読み始めてみました.出版年は新しいのですが,収録作品は古いものです.第1章の高木彬光「妖婦の宿」は1949年(昭和24年),戦後間もない頃の作品です.初期エラリー・クイーンよりは後とは言え,綾辻行人「十角館の殺人」(1987)のおよそ40年前にこれだけの「神作品」が,しかも日本語で書かれていたのは驚きです.1

母国語で文芸やTVドラマが楽しめるというのは,冷静に考えると有難いことなのですよね.たとえばオランダでは若い人たちは英語ができるのですが,それは母国語の若者向けドラマがあまりないからとのことでした.またスウェーデンでは,母国語の教科書が少ないため仕方なく英語で講義をしているとのことでした.僕個人の調べでは,母国語で高等教育を出来る国かそうでないかは,人口5,000万人ぐらいが境目かなあという印象です.

2000年代に台湾のエンジニアに「日本のエンジニアは英語できない人が多くてね」と話したことがあり「なぜそんなことが可能なのか?」と聞かれたことがありました.彼には「大抵の資料は日本語に訳されているから」と答えておいたのですが,その後多くの教科書や資料が英語から中国語に翻訳され,技術資料に限っては中国語が第1言語になったりしました.

こう考えてみると,母国語で高等教育が受けられるというのは有難いことですね.

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