※この記事には加筆修正版があります.
この日曜日にTEDxKobe 2024に参加してきました.
パーティシパント(一般参加者)として会場に居たのですが,スピーカーの大西亮平さんのご紹介だけ壇上からさせていただきました.実は大西さんはTEDxKobeで2度目の登壇で,前回のトーク “We are all interpreters” が日本語字幕付きでYouTubeにアップされています.すごく面白いので,ぜひ見てください.
大西さんは通訳者で,通訳教育者です.通訳というのは言語Aを言語Bに置き換えていくこと……ではなくて,言語Aで語られた「アイディア」を言語Bで語り直すこと.そのためには,語られた「アイディア」を一旦「自分語」に翻訳しなければならないし,実は多くの人がその作業を毎日しているのです.
たとえば楽器を演奏する人ならば「楽譜」を「音」へと翻訳していますし,料理をする人なら「レシピ」を「ご飯」に翻訳しています.僕たちプログラマは「やりたいこと」を「プログラム」に翻訳していますし,子育て中の方は子どもの「言葉にならない言葉」を「主張」へと翻訳しています.それどころか,大人同士,同じ日本語話者同士でも,相手の言ったことを自分の言葉にしないと理解できないのですから,僕たちは毎日翻訳をしているのです.
さて,僕はSTEAM NEWSというニュースレターを書いています.このニュースレターでは,科学やアートの発見をできるだけ多くの人に伝えようと試みています.科学の言葉,アートの言葉の翻訳に挑戦しています.大西さんのアイディアを自分語に翻訳すると,こんな感じになるのかなあと思いました.
後半では神戸〜長崎道中記を書いておきます.
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