今日は「大学数学入門」という講義の第1回目でした.
大学数学入門は長崎大学情報データ科学部1年生向けの講義で,文系受験した学生さんに微積分学のキャッチアップをしてもらうためのものです.が……カリキュラムの設計の都合で,理系受験した学生さんも受講しないといけないのですよね.
というわけで大学数学入門は「数学できる勢」「数学できない勢」「数学まったくできない勢」の3グループが受講します.
最初から微積分ができる学生さんは退屈するかもしれないのですが,学生を退屈させるというのは関西人の僕としては我慢ならないのです.というわけで講義を3パートにわけて「大学数学への入門」「数学を好きになる話」「計算機科学(情報科学)への橋渡し」について講義することにしました.「大学数学への入門」は解析学の基礎ですが「数学を好きになる話」では数学にまつわるちょっといい話を毎回します.そして「計算機科学(情報科学)への橋渡し」では離散数学に関するかなりマニアックな話をしようと思っています.
数学者でもない僕が大学で数学の講義をするのも烏滸がましいのですが,僕にしか出来ない話し方もあるかなあと思って取り組んでいます.僕がこんなことに挑戦できたのは,高校生の頃,雑誌の連載で爆風スランプのファンキー末吉さんの音楽理論を読んだことがあるからなのですよね.ファンキー末吉さんはドラマーなんですよ.それなのにコード(chord)の解説をされていたんです.たしか冒頭に「ドラマーだからこそコードの解説がやさしくできる」みたいなことを言われていました.そして,本当にわかりやすかったんです.
僕も「大学数学入門」ではファンキーいちを名乗ろうかなあ.
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